ビジネスに関連する「場所」にはそれぞれ意味があります。
工場はモノをつくる場所
倉庫はモノを保管する場所
応接室はお客様対応をする場所
事務所は事務処理をする場所
休憩室は憩いの場所
など。
想像してみればたくさんありますが、
果たしてその場所がその場所たる意味を発揮しているかどうかを考えてみたいと思います。
現場を見学すると多いギャップが、
工場内が製造された製品の山に埋もれていて、これ以上製品がつくれないという事実。
これは工場がモノをつくる場所として、意味を発揮していないことを表します。
また要らないものがあふれていて、モノが効率よく保管できない倉庫。
これはモノを保管するという意味が発揮できていないことを表します。
現場の効率化の考え方の第一段階は、その場所がしっかりと意味を発揮できているかどうかを見極めること。
上記のような場合であれば、工場が製造機能を発揮できるように、倉庫機能を分離しなければならないと判断します。
そうすることによって、機能ごとに意味を発揮できるようになります。
長所伸展の考え方といってもよいでしょう。
現場効率化の観点は、実は短所是正ではなく、長所伸展にあるのです。
船井総合研究所 物流効率化コンサルタント廣田幹浩