電波による個体識別:Radio Frequency Identificationの略である。
別名で電子タグ、ICタグとも呼ばれる。
電波を使って現品や人物といった個体識別(アイデンティフィケーション)を自動的に判別することが可能になる技術を指す。
JISでは「誘導電磁界又は電波によって非接触で半導体メモリのデータを読み出し、書込みのために近距離通信を行うものの総称」としている(JIS X0500 2002年)
RFIDはバーコードに代わる商品識別・管理技術として、物流業界だけでなくユビキタス構想と呼ばれる社会の自動化の基盤技術としても注目を集めており、より効率的な棚卸を実現する為の手法の一つとしても注目されている。
また物流・小売業界においては、検品・棚卸作業等の効率化に広く貢献する事が期待されている。
RFIDによって、実世界のオブジェクトをデジタルの仮想世界と結びつけて認識や操作ができるようになるという点が、社会的に様々な波及効果を与えると考えられている。
しかし、RFIDの普及の為に解決すべき課題は数多く残っており、代表例として、以下の2つが上げられる。
1.タグを作成する際に掛る費用(コスト)
1個当たり10~100円程度掛るので使用出来る商品が限られてくることが想定されるが、現実的には1円以下の価格が望まれている。
コストを回収するには時間が時間が掛るため投資効果を十分検討する必要がある。
2.読み取り精度への不安
商品情報を電波によって一括把握する事が期待される反面、その電波の読み取り精度面での不安を多々残している。
過去のテストケースでは、商品や店内什器の材質や商品の管理状態も、電波の読み取り率に大きな影響を与えると考えられる結果が出ている。
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