売上報告書、仕入れ伝票、営業報告書等を元に記録された入出庫情報による帳簿上の理論的な在庫。別名:帳簿在庫。
理論在庫は毎日の商品の仕入れや売上を記録した結果、計算上あるべきはずの在庫高で、どの商品がどれだけ売れたかなど、簡易的に在庫高の増減を確認する事ができる。
在庫管理専用のシステムやサービスを利用しない企業は、一般的にEXCEL等によって在庫を管理しているが、これらはあくまで記録基づく理論的な計算結果である。
「データの共有」または帳簿の「記述漏れ」「記述ミス」などの人為的なミスによるロスが含まれていない事が多い為、理論在庫≠実在庫となりやすい性質を持つとされる。
理論在庫は企業が正味所要量の計算などを行う際の重要な数値であり、これらのロスによる差異が元となり、受注・発注業務に思わぬ問題を発生する原因となった事例も多く発生している。
その為、定期的な実地棚卸の実施による、実在庫と理論在庫高との差異の修正が指摘される事が多い。
理論在庫を利用した簡易的な棚卸を帳簿棚卸とも呼ぶ。
物理在庫の反対の概念。「論理在庫」とは意味が異なる。
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