中国湖西省、山東省の流通業トップ20の小売業から物流効率化の相談があり、物流現場を視察した。
中国の物流は、日本では遅れていると思われているが、中々そうとも言い難い。
物流センターを視察すると、約3000坪の平屋建てのセンターに、ロケーション管理されたラック設備。
そして、ITはWMSの導入など、日本の物流センターと大差ないぐらいである。
そして、保管型のDCと併せて、流通業ではPC(プロセスセンター)や、
飲食業では、物流センターの中にセントラルキッチンを併設するなど、
日本の物流と遜色ない形で進められている。
それでは何が違うのか。
それは輸送である。
中国は昼間に貨物進入規制があったり、しかも許可車輌しか、配送できないという悩みがある。
完全に輸送がネックになっている。
ただし、国家を挙げて、物流インフラを整備している中国としては、今後こういった規制が緩和されることは間違いないだろう。
そうなったとき、日本の物流の仕組みが完全に移植され、中国の流通企業は物流効率化により、一気に生まれ変わると感じた。
井総合研究所 物流効率化コンサルタント廣田幹浩