中国での安全・安心品質を担保した物流サービスは、米国や日本、ヨーロッパなどと比較して遅れているといわれている。
実際に中国での食品物流事情を見るとなるほどな、と思わされます。
これはインフラ整備の面が遅れていることが、もっとも大きい要因です。
例えば流通店舗へ納入する際の低温輸送車両の導入を各国別に見てみると、
・アメリカ:20万台
・日本:12万台
・中国:3万台
となり、中国はあれだけの大陸を輸送するにあたり、全体の0.3%の台数しか、温度帯を安定させて輸送する車輛がないことになります。※JETRO調べ
しかし今、中国流通業はコールドチェーンの開発に力をいれています。
力を入れるということは、上記の低温車輛などの導入など、インフラ整備に力を入れるということです。
動き出したら早い国ですから、今後の展開は目を見張ります。
船井総合研究所 物流効率化コンサルタント廣田幹浩