業界の方には有名な、物流ABCの話です。
活動基準をベースとした原価計算の物流版です。
といってもわかりにくいので、簡単にいってみると、
「物流コストを顧客ごとに配分する際に、
売上案分ではなく、かかっている手間で配分する手法」です。
「何をやったら何円」というように、作業に値付けをしていく活動です。
ただしこれをやったら、物流コストが下がるわけではありません。
わかることは、顧客ごとにかかっている物流コストが明確になるということです。
つまり、どのお客さんで利益がでているのかわかります。
よく儲かってると思っている顧客ほど、物流で手間をかけていて、
この手法で計算してみたら、赤字になってた、なんてことはよくあります。
その際に、適正な利益体制にするために、適正な料金をもらうための材料、
またはそのサービスをやめるかコストが安くできる方法を考える、
というための材料として使うのが、正しい使い方だと思います。
私はこの考え方を、当時のPWCCの岡田さんという方から教えていただきました。
(物流ABCではなく、ホワイトカラーまで範囲を広げたABM<アクティビティ・ベースド・マネジメント>でした)
私がコンサルティングに興味をもった理由の一つにもなりました。
だからこのABCには思い入れがあります。
よって本日はえらく気合が入りましたね。
船井総合研究所 物流効率化コンサルタント廣田幹浩