内引きとは、店員・従業員による商品や売上の横領行為(内部不正)を指す。
また、コンビニエンスストア等で廃棄が決まっている期限切れ商品などを、店員が持ち帰る行為も厳密には内引きに相当する。
来店客による窃盗行為(万引き)とは違い、管理責任者の行動や防犯カメラの設置個所など、
店舗状況を熟知した店員によって発生する為、外部に発覚しにくいという特徴を持っている。
万引きと同様に、棚卸ロスの大きな要因の一つとなっており、国内小売企業のロス総額の約2割が内引きに起因している。
従業員が入れ替わりの激しいアルバイト中心に構成されており、店長(管理責任者)不在の深夜営業などが多い、コンビニエンスストアやドラッグストアなどでの発生が特に多いと言われる。
内引きの手法としては、以下の2点が多い。
1.レジの影や従業員休憩場所など、防犯カメラの死角を利用した商品の横領
2.商品の支払い処理を確認せずに立ち去る顧客への対応に際した金銭の着服
どちらのケースに置いても、レジ上の売上高とレジ内現金に差異が出ない為、万引きと見分けが困難となり、防止措置が取りにくい。
一般的なロス対策と同様、防犯カメラの設置(増設)や定期的な第3者による在庫チェック(棚卸)などの防止対策が有効と言われている。
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